お子様のケア・妊婦の方
お口の中も、他の臓器とともに歳をとっていきます。
また、歯の機能を考えると、「かむ」という行為だけでも年々すり減っていくことが想像できるかと思います。
患者さまのお口の中の健康維持と、体の健やかな加齢の一助となれることを目指しております。
乳幼児をもつお父様、お母様および妊婦の方のケア
虫歯
虫歯菌は、お母様やお父様から子どもにうつります。
授乳が終わり、離乳食が始まる1歳半から2歳半くらいで虫歯菌の初感染が認めらます。
この感染時期を遅らせ、虫歯にならないように予防しなくてはいけません。
妊娠中からこどもの虫歯予防の知識と、手段を持つようにしましょう。
虫歯は歯磨きをすればならないというものではありません。
間食やおやつの与え方、また食事の内容にも左右されます。
特にだらだら食べる習慣をつけないようにしてください。
歯並び
歯列不正(悪い歯並び)にも原因があります。
歯並びや顎の成長に悪影響をおよぼす癖や姿勢は極力やめていくよう訓練していかなくてはなりません。
指しゃぶり
長期間続くほど、歯並びや、かみ合わせに悪影響をおよぼします。
指しゃぶりの原因は多々ありますが、5歳くらいにはやめるようにしましょう。
舌癖
前述した指しゃぶりや、舌の下の小帯が短いことなどが原因で、食べ物を飲み込む時や発語時に舌を前や横に出す癖で、ご家庭での訓練が必要になります。
口呼吸
鼻呼吸の患者さまと比較して、口呼吸の患児の場合には、歯列不正(出っ歯、開口、空隙歯列)、虫歯、歯肉炎のリスクが増え、全身的にも免疫力の低下によるアレルギー疾患の増加がみられます。
原因には、早期の離乳、永久歯の萌出異常、または鼻疾患が考えられます。
予防は難しいですが、鼻呼吸の練習や、器質的な原因を除去し口呼吸から鼻呼吸へ移行させて、よりよい口腔環境を作っていきましょう。
また、お口の健康維持のためだけでなく、口呼吸の場合、授業中の集中力にも影響を及ぼすといわれています。
特に生え換わりの時期は注意して診ていかなくてはいけません。