学童期・思春期の方のケア
お口の中も、他の臓器とともに歳をとっていきます。また、歯の機能を考えると、「かむ」という行為だけでも年々すり減っていくことが想像できるかと思います。
患者さまのお口の中の健康維持と、体の健やかな加齢の一助となれることを目指しております。
虫歯
乳歯と永久歯が混在し、お母様やお父様の目から離れ、虫歯リスクの増大する時期になります。
逆に、将来のお口の健康のためにも最も予防が効果的な時期ともいえます。
表をご覧いただき、虫歯の数と治療済みの歯を足し算して、各年齢の平均値より多い場合には、虫歯のリスク検査をおすすめします。
唾液の採取と写真撮影、問診だけの簡単な検査になりますが、患者様個々の効果的な予防法を見つける事が出来ます。
治療よりも予防にコストをかけられた方が、安価ですし、当然、将来の口腔内の健康維持に効果があります。
虫歯の原因菌数の検査
虫歯の進行に関与する菌数の検査
歯並び
顎の骨の成長は、12歳くらいまでに完了します。
この顎の成長を利用して顎を大きく誘導したり、上顎と下顎の関係を正常に誘導するには最初で最後の時期になります。
また、授業中の姿勢(頬づえや、首のかたむき)や口腔習癖(指しゃぶり、爪かみ、舌突出癖、口呼吸)、寝相の影響も大きく出てまいります。
よい歯並びや上顎と下顎の良好な関係を築くために積極的な注意が必要です。
症例
歯肉炎
食事の内容や、ブラッシングの状態により、若年者でも歯肉炎や、歯周病といった、歯肉に炎症を起こしてしまう場合があります。症状があまりでないため放置されてしまいがちになり、気づいたら歯が揺れていたということがしばしば見受けられます。ご自宅での歯磨きと、定期健診による予防管理が最も有効になります。
顎関節症
授業中の姿勢や寝相、片咬みなどの習慣、または咬み合わせが原因で顎に痛みを感じたり、頭痛の原因になってしまっている場合があります。お口を開閉するときに音がする、痛みがある、または開きづらい等の症状がある場合にはご相談ください。
親しらず
上下左右の顎の一番奥に出てくる歯で、顎の大きさにより出るスペースがなく、痛んだり、やんだりを繰り返す場合がほとんどです。出てくる方向や、他の歯の状態にもよりますが、抜歯になるケースが多くあります。